最近、安いことを売りにする矯正治療の宣伝、広告をよく見かけるようになりました。
様々な経営努力により、価格を下げて、できるだけたくさんの方に矯正治療を受けていただくことは、素晴らしいことだと思います。
世の中には、材料や調理方法にこだわった高級レストランやオーダーメイドの高級ブティックがある一方で、ファストフードやファストファッションなど安くて気軽に利用できる飲食店や衣料店があります。
もちろん、どちらがいいかと議論したいのではありません。
僕自身、普段はお気に入りの服やスニーカー(ユニクロとニューバランスです☺️)など、同じものを何枚も購入し、気軽に快適に過ごしておりますが、たまにある公式な場では着慣れないスーツや革靴を履いて、なるほどフルオーダーすると着心地もよく疲れにくいものだなと、実感したりします。
記念日や会合などでは、計算されたコース料理を楽しんだりもしますが、普段はもちろん家庭料理や牛丼やコンビニの商品(最近は本当に種類も多く、美味しくなりましたね)などを楽しんでいます。
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ただし、矯正治療においては、安い治療をお勧めしません。
理由は2つあります。
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1つは、そもそもの価格が高額であること。
安い矯正治療であっても、全ての金額を合わせると数十万円はかかってしまいます。
もし数百円の商品であれば、挑戦して失敗したとしてもまた違うものを選ぼうと思えるかもしれませんが、数十万円となると話は変わるでしょう。
30〜40万円くらいのコストだと、訴訟を起こしてもそれに伴う時間と費用に見合わないのでみんな泣き寝入りしているという話も聞いたことがあります。
また、私の勉強不足かもしれませんが、今のところ矯正治療において”これはなるほど!”と思える低価格化できる理由を見出せておりません。
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安い矯正治療をお勧めしないもう一つの理由は、自分の身体であるということです。
例えば靴であれば、靴屋さんで実際に履いてサイズや形などいくつか試して確かめてみたりできます。
購入後も数日歩いてみて、足が痛くなったらすぐ脱ぐことができますし、他の靴に履き替えることができます。
でも、かみ合わせは、合わないからと言って靴のようにすぐに替えることはできないのです。